日テレ系の完全オリジナルドラマ、松岡茉優が主演する『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の気になるシーンや伏線、考察をまとめます。
卒業式の日、生徒を見送った教師が突き落とされるところから始まる学園ドラマ。容疑者は、いま私の目の前にいる生徒たち――。第1話についての、考察、などをまとめます。
ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
卒業式の日、教師の九条(松岡茉優)は4階から突き落とされるが、「死にたくない！」と願った直後、1年前の始業式の日の教室に戻ってくる。九条は、真相を突き止めるために、生徒と本気で向き合っていく。
日本テレビ系7月期新土曜ドラマ（毎週土曜よる10時放送）
初回放送は7月15日（土）よる10時から
≪第1話≫『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』あらすじ
容疑者は担任の生徒30人 死の未来を覆す覚悟の授業…開幕
鳳来高校3年D組の担任教師・九条里奈（松岡茉優）は、涙一つ流れぬ卒業式を迎えていた。様々なハラスメントや人間関係に配慮が必要なこの時代に、そしてたった一つのミスが人生を180度変えてしまうこの時代に、九条は教師としてただただ適切な距離と適切な判断を選ぶだけの1年を過ごした。そんな1年に感動や感傷の想いはない。そこにあるのは無事に1年を終えたことに対しての『安堵感』だけであった。
巣立つ生徒を上階の吹き抜け廊下から見つめる九条。青く澄んだ空を見つめ、心にある葛藤を吐き出すように溜息をもらし、職員室へ戻ろうとした、―――その時。九条の背中に強烈な衝撃を受ける。上階から落下する九条。慌てふためく中、その視界に入ってきたのは、自分の背中を押したであろう何者かの『生徒の手』であった。その 『犯人の手元』には”D組 卒業おめでとう“と記された深紅のコサージュが。『……私は生徒に殺された』。そう理解し正に地面に着きそうになった……その瞬間、―――ハッ！と目を開けると、なぜかそこは3年D組の教壇の前であった。目の前には30人の生徒。黒板には『令和5年4月6日』という1年前の始業式の日付。笑顔でクラスメイトと会話をする生徒たちを見て……九条の手は震える。なぜなら、今九条の目に映る人々は―――1年後、自分を殺す『30人の容疑者』だからだ。
自分の『死』の未来を変えるため、生徒との向き合い方を改めていく九条。しかし、教師の想いを生徒に届けるということがとても難しいこの世の中に、九条はある『覚悟』を決めることとなる。
自分を殺した生徒は誰か。そしてこの1年の中で『離婚』をすることになっていた夫との関係、友人関係や職場の人間が織りなす空気。九条の人生の中に存在する全てと立ち向かう二度目の1年が、今始まる。
あなたが聞きたかった言葉、巡り合いたかった人は、きっとこのドラマの中に居る。
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相関図
話数が進むにつれて変わる可能性があるので参考として。
【教師】
- 九条里奈 （化学教師）役 ／ 松岡茉優
- 我修院学 （教頭）役 ／ 荒川良々
- 花村千代子 （公民教師）役 ／ 長井短
- 森育男 （国語教師）役 ／ 細田善彦
- 林結起哉 （地理歴史教師）役 ／ 犬飼貴丈
- 巡渉 （英語教師）
- 宮崎彰 （数学教師）
【3年D組の生徒】
- 阿久津由利 役 ／ 藤﨑ゆみあ
- 金澤優芽 役 ／ 田鍋梨々花
- 迫田竜輝 役 ／ 橘優輝
- 野辺桐子 役 ／ 田牧そら
- 眉村紘一 役 ／ 福崎那由他
- 生田やよい 役 ／ 莉子
- 貴島千里子 役 ／ 藤嶋花音
- 栖原竜太郎 役 ／ 窪塚愛流
- 日暮有河 役 ／ 萩原護
- 瑞奈ニカ 役 ／ 詩羽
- 鵜久森叶 役 ／ 芦田愛菜
- 倉知夕夏 役 ／ 岡井みおん
- 月野春香 役 ／ 柿原りんか
- 藤原大志 役 ／ 山下幸輝
- 目白直紀 役 ／ 川本光貴
- 瓜生陽介 役 ／ 山時聡真
- 向坂俊二 役 ／ 浅野竣哉
- 遠山泰次郎 役 ／ 岩瀬洋志
- 不破大成 役 ／ のせりん
- 森海悠仁 役 ／ 阪本颯希
- 江波美里 役 ／ 本田仁美（AKB48）
- 東風谷葵 役 ／ 當真あみ
- 中園胡桃 役 ／ 寺本莉緒
- 星崎透 役 ／ 奥平大兼
- 蓬田健斗 役 ／ 夏生大湖
- 神楽誠 役 ／ 丈太郎
- 相楽琉偉 役 ／ 加藤清史郎
- 西野美月 役 ／ 茅島みずき
- 穂積渚 役 ／ 白倉碧空
- 渡会華 役 ／ 田中美久（HKT48）
【その他】
- 勝見夏穂 （九条の同級生）役 ／ サーヤ（ラランド）
- 九条蓮 （九条の夫）役 ／ 松下洸平
『最高の教師』第1話！考察・伏線まとめ！
卒業式の日、教師の九条(松岡茉優)は4階から突き落とされて死亡する。→1年前の始業式の日の教室にタイムリープする。
教師の九条は、生徒たちに寄り添うことで、未来を変えようとするも・・・
ドラマ冒頭「九条」が教師について葛藤する・・・
いつからだろう。わたしがこの日（卒業式）に、少しも涙を流さなくなったのは。
生徒のために命をかけて主力を尽くす教師、そんな理想を掲げる教育者が、何人残っているだろう。
生徒の問題を注意すれば、笑みを浮かべてパワハラと騒ぎ立てられ・・・
生徒の悩みに耳を傾ければ、ただちにモラハラと糾弾されるこの時代。
彼らが教師に期待する役割はもはや「ただ彼らの銃を邪魔せず、卒業の日を迎えさせること」のみとなっていた。
今年も嫌になるほど問題が山積した。
だが、私は何もできずにいた・・・いや、なにもせずに生き抜いた。
教師とは、わたしとは、いったい何者なのだろうか。
そんな九条が、突き落とされる→そして、1年前にタイムリープ（時間がさかのぼる）
卒業式の日に、生徒を見送った教師・九条里奈は4階から突き落とされてしまう。
最後に見た光景は、制服の袖……。「D組 卒業おめでとう」のリボン。九条のクラスの生徒の誰かが突き落とした？
犯人は誰？目的は？
いま私の目の前にいる生徒は「1年後、私を“殺す”…30人の容疑者」→真犯人は30人の中の誰か？
「なんで…？嫌だ！どうして？誰が？死にたくない！」そう願った瞬間、彼女は始業式の日の教室に戻っていた。
真相を突き止めるために、生徒と本気で向き合っていく“新時代”の学園ドラマが、今はじまる。
生徒を想い、死力を尽くす“教師”は絶滅した……
――但し、『命が係る場合』はその限りではない。
鳳来高校の始業式の日の職員会議
鳳来高校は、高い進学率と、平穏な学校生活を目指している。
教頭が掲げる今年の漢字は「鱓（ウツボ）」。→この「鱓（ウツボ）」を出す光景を見て、九条は1年前に戻っていることを確信する。
先生たちの雰囲気は、教頭が出す今年の漢字に昼ご飯を賭けるなど、わきあいあいとした雰囲気。
九条が担当する3年D組とは？
周りの先生たちは、問題児ばかり最終学年に集めたクラス（Ｄ組）→学校の中における厄介払いのようなクラス？
九条の回想では、白黒のシーンで誰か（鵜久森叶？）の告別式？（1回目の3年D組では、生徒の誰かが亡くなっている？）
生徒たちは、ティックトックで「＃鳳来高校 ＃3年D組」をつけて、それぞれの趣味などを投稿している。
鵜久森叶は問題を一人で抱えている？
自分を殺す犯人を詮索する九条。
九条が職員室から出て帰るところで、鵜久森叶と会い会話する。
遅い時間まで学校に残っていた鵜久森叶。
九条に「どうかしました？こんな時間まで？」と尋ねられるも、鵜久森は「いえ・・・」と答えずらそうにかわして、九条を避けるように立ち去ろうとする。
九条は「鵜久森さん、何か話したいこと、聞いてほしいことがあったら、いつでも私のところに来てくださいね。」と伝える。
九条と旦那の関係→前の人生では夏に離婚していた
九条の回想
「聞いてほしいことがあるのは、私の方だった。でも、こんな話をまともな人間が耳を貸してくれるとは思えない。いったい私はどうするべきなのか。
前の人生で、夏に離婚していた夫は、まだこのころは家にいたのだ・・・1年前の、あの日だと認めざるを得ない。」
『この1年に対して私は、何かを変える必要があるということ』と、前回の人生を振り返って決意する。
夫との離婚原因は？
4月現在は、2人は仲が良いように見える。
前の人生での離婚も、3年D組の何かがきっかけなのか？（鵜久森の死が原因？）
九条が3年D組の教壇へ
新しい学年になって、初めてのホームルーム。
九条は3年D組のみんなに宣言をする。
『今年1年、受験や部活の大会など、大変なことが多いと思います。だから、担任として私は、生徒が今、こころから困っていることに対して絶対に寄り添うということを改めて宣言したいと思います。
あなた達のために私は、何でもします。わたしに可能なことならなんでも。』
クラスの生徒たちからは「九条・九条」とコールが沸き上がる。
九条は『やめてくださいっ。でも私、頑張りますので。皆さんがより自由に過ごせる学校にかえていきますので・・・』
と、生徒に寄り添って、こびを打っているような姿勢・・・
九条は、1年後に殺されるという恐怖もあるのか、もともとの性格なのか、かなり弱腰の先生（体育会系の逆の感じ）のように見受けられます。
鵜久森叶は、そんな先生を軽蔑するような目で見ている。
『なんでもする』と公言した九条に、3年D組の要求がエスカレートする
- 東風谷→内申の整理の要求（通院で学校を休んでいたが、成績優秀な生徒で、D組に納得していない）
鵜久森は、そんな東風谷のことを気にしている？ - 部活発表会の椅子を並べる手伝い
鵜久森は九条に対して
鵜久森は九条に疑問を投げかける『本当に、変えよう思っているんですか？』
鵜久森叶は、九条に対して、『寄り添うだけで、大人が私たちの世界を変えようとするならば、私は心底軽蔑します。』
言葉の意味は？
鵜久森は、一人、教室の中で自分の世界を育む真面目な優等生であるD組の生徒。だが、実はクラス全員から“標的”にされる不遇な人生を歩んでいる・・・
九条が1度目に歩んだ1年間では、1学期の途中で不登校となってしまう。
3年D組クラスの命運を握るのは、鵜久森が心の奥底にしまい込んだ感情の数々。
『瓜生陽介』から九条への要求
瓜生陽介は、家が貧乏なため、バイト三昧の毎日を送っている。ノリが良く、問題児集団内で弄られ役として空気を形成する人物。
彼は、1週目の人生では、途中で転校したという。その理由は親の借金（ヤバいところから借りている？）だった。
瓜生陽介は、『絶対返すから、今だけおれに金を貸してくれないか。50万。』と土下座して懇願する。
お金を貸すべきか悩む九条
九条家の貯金は420万くらいあるようです。（通帳より）
「お金を使ってもいいかな？50万。どうしても必要なの。」と夫に相談する。
夫は、使う理由を言えないという妻に対して、「わかった。どうしても必要な理由があるんだろ？ただし、おれも新しい歯ブラシ買わせてね。」と、妻を信用して、承諾する。
とても優しく、理解ある旦那のようです。
しかし1回目の人生では、夫の方から離婚を切り出すそうです。
その離婚の理由とは？
九条も、なぜ夫が離婚を切り出したかわからない？思い当たるところがない？ようです。
瓜生陽介に、借用書もなく50万円を貸した九条。
それを受け取った瓜生は、「おいっマジか。マジかよ。」と、ややヘラヘラした様子。（九条、ちょろいとでも思っていそうな顔・・・）
九条は、この行動で、救われる生徒がいるなら、間違いとは言えないと思うと、自分に言い聞かせている様子。
九条の同級生「勝見夏穂」から電話で相談
勝見夏穂から、フラれたという愚痴・腹いせにつき合わされる。→そしてカラオケへ。
しかし勝見夏穂は、1回目の人生では『6年付き合った彼氏から連絡があり、散々振り回された2か月後、しれっと復縁する』という事実を知っている。
そのカラオケ先で3年D組の生徒たちを見つける
3年D組の生徒たち（男4人・女4人）グループは「今夜は豪遊じゃー」として、札束をもって盛り上がっている。メンバーの中心は相楽琉偉。
その中には、九条がお金を貸した『瓜生陽介』が・・・
九条が「何でもする」といったことで・・・
相楽が瓜生に作戦を指示して、九条からお金を要求するようにした。
そのお金でグループで豪遊したということ。
- 相楽琉偉
- 迫田竜輝
- 瓜生陽介
- 向坂俊二
- 江波美里
- 野辺桐子
- 金澤優芽
- 西野美月
の8人グループ？
瓜生は「別に親が金に困ってるなんて、おれには関係ないし。何とかするのは親の責任だろ。だからこのお金は、おれの臨時収入。」
それに対して、九条は諭そうとするも・・・周りの女子からは「パワハラ？カラオケで大暴れする女教師とかW」とカメラを向ける。
相楽は瓜生に「金は返せ。ばれたらさすがに持ち逃げできないからな。」と言い、瓜生は札束を投げて返す。
その行動に、九条は立ち尽くす・・・
そんな九条に、相楽は「あの～そろそろ出て行ってもらってもいいですか？邪魔なんで。」とヘラヘラしながら言い放つ。そしてグループみんなでへらへら笑って九条を馬鹿にする。
このグループは、完全に九条を下に見ているようです。
九条は『生徒たちに寄り添う』という考えでは変わらないと確信して、自分が変わると覚悟を決める。
瓜生からお金は取り換えしたものの、深く傷ついた九条。
「明日からどんな顔で学校に行けばいいかわからない・・・」と一瞬頭をよぎるも、突き落とされて死ぬという運命が思い出され『このままじゃ私は死ぬ。殺されるんだ、生徒に。生徒に寄り添い、何でもやる。なにを甘ったれたことを言っていたんだ。
鵜久森の言う通りだ。この世界を変えるために、まず変わるべきなのは、あの子たちの教師である、私自身だ。』
水で顔を洗い、決心する。
覚悟を決めた九条は、次の日から行動を起こす
九条は鵜久森を呼び出す
九条は昼休みに、鵜久森に化学準備室に来るよう呼び出す。
そこで九条は鵜久森に「鵜久森さん、あなた、クラスの生徒に何をされていますか？」と質問を投げかける。
しかし鵜久森は、「やめてください」と否定する。
九条は「2023年5月23日、あなたがこの学校を去り不登校になる日です。あの子たちは頭がいいから、尻尾を出しませんでした。」と、1回目の人生であったことを話し始める。
- 九条は「逃げることを否定はしない。逃げることで鵜久森が幸せになるなら喜んで提案したい。でも、あなたがもっと不幸な目（自殺？）に合うことが分かっている以上、絶対に何とかします」と、強い決意を伝える。
- 九条は、鵜久森を助けることが、自分自身の問題（クラスの誰かに殺される）を解決することにもつながっていると信じている。
- 鵜久森は「不登校になんてならない」と言い放ち、化学準備室を出る。
化学準備室を出ると、そこには女子生徒たちが・・・
「鵜久森さ～ん。そこで何してたの？」といじめのことを言っていないだろうな・というような圧力をかけてくる。
江波美里・金澤優芽・野辺桐子・西野美月の4人が主犯格？
カラオケにいた相楽グループのメンバーです。
3年D組では生徒だけで集合をかける クラスで裁判のようなものが始まる・・・
クラスの中で、誰かがかなりの力を持っていて、クラス全員に集合をかけているようです。
時間に遅れそうになったものにたいしても、かなり圧力がかけられています。
判事
野辺桐子＆向坂俊二
鵜久森叶に対してのクラスの裁判
鵜久森叶は、担任の九条に、さもクラスでいじめがあったかのように密告をし、私たちD組生徒を定額、退学に追い込もうとしたことで、名誉棄損の罪に問いたいと思います。とクラスで裁判が始まる。
鵜久森は「言っていない。」と真実を述べるも、西野が「意義あり～化学準備室の中から、すごく感情的な鵜久森さんの声が聞こえました～」とたきつけ追い込むようなことで煽る。
そして、クラス内で挙手制で判決へ・・・
クラス内の全員が、圧力や、関わりたくないという雰囲気で有罪に手を挙げる。
鵜久森は、「学業縛り3教科の刑」になるとの判決。
見張りの生徒が九条が来るのを知らせて、クラスの裁判は解散する。
九条が3年D組に対して反撃にかかる！
九条が3年D組にはいると、クラス裁判が行われていた音声を再生する。
九条は化学準備室で、鵜久森のカバンの中に盗聴器を仕込んでいた。
生徒たちはごまかそうとするも、「倫理・現代国語・地理の教科書を見せてもらってもいいですか？」と鵜久森に要求する。
そして、鵜久森のロッカーを確認すると、3教科に落書きが・・・
九条は天井裏にカメラを8台仕掛けて、鵜久森の動きを観察して、「倫理・現代国語・地理」の教科書を出していなかったこと、「学業縛り3教科の刑」ということで、意味を察したという。
生徒たちは、「盗聴とか、盗撮とかなんなの？そんなん犯罪じゃん？訴えるよ？」というも、九条は「どうぞ訴えてください。でもその時は、私も先ほどの動画と音声をただちに世の中にアップします。」
相楽は机をけり「何がしたいの？おれたち全員退学にでもしたいの？」
九条が生徒たちを諭す
九条「そんなことは考えていません。なぜならあなたたちは、正当な罰が下されても、自分は悪くない。なぜ自分が罰されなければならないんだ。と、起きた出来事を顧みず、誰かのせいにして過ごすだけということを知っていますから。自分に起きたマイナスな出来事を、誰かのせいにしてぶつけるのが得意な生き物でしょ？あなたたちは。」
相楽は「うるせぇー。なんなんだよてめぇ。」と感情的になり怒る
九条「担任教師です。あなたたちの。
いま、下を向いている皆さん。あなた達も思っていませんか？悪いのはほかのあいつだ。おれたちは本当はやりたくなかった。そう心で唱えて、誰かのせいにしていませんか？そんなにも、誰かと違うことがするのが怖いですか？
質問させてください。この中で、本当に心の底から鵜久森に憎しみを抱き、どうにかして彼女を苦しめてやりたいと強く心に思って、、このような仕打ちに参加している人は手を挙げてください。」
3年D組のだれも手を挙げない。
そして、九条は続ける。
九条「もし、強い感情もなく、その場の空気であったり、その場の同調、自分に矛先が向かないためだけの逃避的思考で、こんなにも彼女の心を砕き、踏みにじり、さげすむ用のことができるのだとしたら、ここにいる皆さんはもはや人間ではないと思います。
鵜久森さん。改めて伺います。あなたは、このクラスの人たちに何をされたんですか？自分がされた嫌なことを、自分で口にするのはとても苦痛です。
でも、ここにいる人たちは、自分がしたことがどういうことなのかを誰一人自覚していません。だから、あなたが何をされ、どんなに苦しみ、どんなに傷んだのか。それをはっきりと告げることが、それをはっきりと告げることが、この無自覚な動物たちに告げる、まず最初の攻撃なんです。」
出ていこうとする生徒たち。
しかし、九条はクラスに電子錠をつけて、生徒たちを解放させないようにしている。
九条＆鵜久森 VS 3年D組 という構造に
九条は「わたしは今日、あなたたちに殺される覚悟でいるんです。そして、今日殺されると本気で思ったとき、私はあなたたちに、今日伝えるべきことがたくさんあることに気が付きました。わたしにそう思わせてくれたのは、鵜久森さん。あなたです。
あなたの言った通り、ただ生徒に寄り添うだけで、何かが変わるなら苦労はしません。でも、世界を変えようと本気で思うなら、必要なのは覚悟です。たとえ刺されても、最後の力で絶対に差し替えしてやろうという覚悟。
今日からは、あなたは一人ではありません。わたしが居ます。絶対に一人にはしません。そして、彼らに一矢報いるための武器も、あなたのおかげで手に入れました。鵜久森さん。わたしと一緒に戦ってくれませんか？そして、この教室を変えるんです。」
鵜久森が話し始める→いじめの経緯・鵜久森の苦しみ・・・
はじめは鵜久森の趣味がきっかけで、SNSが話題になった。
そこから、西野やいろいろな人が話しかけてくれるようになって、ちょっとだけ舞い上がっていた。そしたら、なぜかいつの間にか、鵜久森が男子に媚びている・調子に乗っているというように言われるようになった。（女子からの死っとがいじめの始まり？）
鵜久森が何も言い返さないことで、だんだん直接行ってもいいような空気になっていって、いじめがエスカレートしていった。
学校に行けば誰もが遊びのように、鵜久森に悪口を浴びせるようになっていった。
毎日、学校に行くのが怖くてたまらなかった。
笑っている人が、私の悪口を言っているように感じた。
お母さんは、さすがに鵜久森の異変に気付いて「大丈夫？」って声をかけてくれた。でも、その言葉こそが、私が一番聞きたくないもので、こころの中では「お母さん助けて」っておもいながら、口では「大丈夫だよ」って違う言葉が出ていました。
お母さんたちに「大丈夫だよ」っていうために、勉強を頑張っていた。
でも、3年生の教科書が配られる日、教科書を取り上げられて、勉強の縛りプレイだって、マジックで神いっぱいに悪口を書かれました。
わたしは、やめてよと言いながら少しだけ笑っていました。だって、笑ってないと、こころがおかしくなりそうだから。
わたしが唯一、学校の中でどうにかできる希望も、この人たちはゲームのように壊していく。
その姿を見ていたら、この人たちは人間じゃない何かに見えました。わたしはその教科書を開けませんでした。
お母さんたちにも言えません。聞いてくれる友達もいません。ずっと一人で泣いていました。悔しいのか、悲しいのか、つらいのか、怖いのか・・・何の涙かわかりまっせん。
みんなは、私の子の姿が見たくて、毎日私に嫌な言葉をぶつけていたのでしょうか？ならこの涙は、どんな涙なのでしょうか？誰か教えてください・・・。
九条は鵜久森に希望を与える
九条は、『鵜久森のこれまでの子とは聞かせてもらいました。次は、あなたの、これからのことを聞かせてください。あなたが、本当はしたかったこと。』
希望が全く見えなかった鵜久森に、これからのことを考えられるような言葉を伝える。
鵜久森は「友達と一緒にお昼ご飯が食べたかった。誰かと一緒に、なんでもない話をして学校に来て、なんでもない話をして下校して、寄り道をしたり。文化祭で夜遅くまで残っているくせに、年度臭いねって笑いたかった。好きなものを正す気と言って、やりたいことをただやりたいと言って。大切な人に自信をもって、ただ大切だよって言い返せる自分になりたかった。」
九条「どうしてそれを全て過去形で話すの？今言ったこと全てかなえましょう。この1年で。わたし言いましたよね？この世界を変えると。
皆さん今聞きましたよね？鵜久森さんが言った、当たり前の希望を。だれでも自由にかなえられるように、この1年間で、私が皆さんを変えて見せます。誰かを気づ漬けるなんてことが、当たり前だと思わないように。」
九条は生徒たちに「分かっていると思いますが、このあと鵜久森さんに何かしたら、私が何でもやりますので。」と伝える。
鵜久森から九条へメッセージ
「先生、今日久しぶりに
帰り道で泣きませんでした」
鵜久森も小さな希望が見えて、心境が少し変化したようです。
4月21日（金）→離婚届を突き付けられる日
1回目の人生で、離婚届を突き付けられた日。
鵜久森の件は、少し希望が見えたものの、次は夫からの離婚届に向き合う。
【次回予告】最高の教師 第2話
- 殺人の動機は逆恨み？
（自分が苦しい時に、なぜ先生は手を差し伸べてくれなかった？という動機？） - 3年D組の29人（鵜久森 以外）は九条里奈対策委員会のコミュニティを作って、メッセージの共有をする
- 相楽は、九条の家を燃やすよう指示を出す？
- 瓜生は、次のイジメのターゲットになる？相楽のグループに弱みを握られている？
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