日テレ系の完全オリジナルドラマ、松岡茉優が主演する『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の気になるシーンや伏線、考察をまとめます。
卒業式の日、生徒を見送った教師が突き落とされるところから始まる学園ドラマ。容疑者は、いま私の目の前にいる生徒たち――。第9話についての、考察、などをまとめます。
≪第9話≫『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』あらすじ
第9話 「償うことに迷える貴方へ」
鵜久森(うぐもり)(芦田愛菜)の事件の後で雲隠れしていた浜岡(はまおか)(青木柚)を、迫田(さこた)(橘優輝)たちが発見。「事件の日…なんで学校にいたんだ?」…問い詰める迫田に、浜岡は人に頼まれたからだと答える。その人物は…3年D組の『ある生徒』だと言う。その人物の依頼で学校へと侵入したと告げる浜岡。その真偽は―――。
迫田らの報告を受けた九条(くじょう)(松岡茉優)は、学校に忍び込んだ浜岡が鵜久森にとって“誰にも知られたくない何か”を見つけたのではないかと推察。鵜久森が命を燃やして守ろうとしたのは、一体何だったのかと頭を巡らせることに。
翌日、九条と3年D組はその「ある生徒」から直接話を聞こうとするが、その人物は登校をしなかった。
その時、九条の頭を“最悪”の状況がよぎる……もしもその人物が罪の意識に苦しめられ、絶望していたとしたら……。慌てて教室を飛び出し、捜索に走る九条!生徒に“最悪の終わり”を選ばせては、絶対にいけない…!九条と同じ思いのD組全員も教室を飛び出して――!
ついに、一つの事件の『真相』へと迫る第9話。人は、その罪をどう背負うべきか。償うべきか。そして……、
命を燃やした生徒は、最後どんな『顔』をして過ごしたのか。一つの罪の真理に迫る、衝撃の第9話。
- 鵜久森がなぜ最後の場所に行ったのか真相が明らかになる
- 浜岡は、相楽以外のクラスメイトから頼まれて、鵜久森の事件当日に学校に行った。
西野をはじめとした、相楽とつるんでいる女子グループの誰か?それとも星崎? - 浜岡が鵜久森にとって“誰にも知られたくない何か”を見つけた?
鵜久森の知られたくない何かとはなに?⇒鵜久森と東風谷の化学準備室のやり取り?
それを浜岡に知らせたのは誰?⇒化学準備室に隠しカメラを仕掛けた星崎が、浜岡に情報を流した?
第9話の予告の文章から推測すると、浜岡と繋がっている生徒は、罪の意識を感じているようです。そうすると、星崎ではない可能性が高いです。
相楽を心配した『西野』がお金で浜岡を動かし、そのせいで事故により鵜久森が転落死してしまった可能性が高いのではと考えます。
西野は、自分のせいで鵜久森が死んでしまったと罪悪感を抱えている?
ですが、鵜久森が「誰にも知られたくない何か」というのが何なのかが、今後の展開のカギになるのではと思います。
また、その知られたくない何かをだれがどのようにして、何の目的で手に入れて呼び出したのか動機も気になります。
相関図
話数が進むにつれて変わる可能性があるので参考として。
※2学期になって座席表が変わっています
【教師】
- 九条里奈 (化学教師)役 / 松岡茉優
- 我修院学 (教頭)役 / 荒川良々
- 花村千代子 (公民教師)役 / 長井短
- 森育男 (国語教師)役 / 細田善彦
- 林結起哉 (地理歴史教師)役 / 犬飼貴丈
- 巡渉 (英語教師)
- 宮崎彰 (数学教師)
【3年D組の生徒】
- 阿久津由利 役 / 藤﨑ゆみあ
- 金澤優芽 役 / 田鍋梨々花
- 迫田竜輝 役 / 橘優輝
- 野辺桐子 役 / 田牧そら
- 眉村紘一 役 / 福崎那由他
- 生田やよい 役 / 莉子
- 貴島千里子 役 / 藤嶋花音
- 栖原竜太郎 役 / 窪塚愛流
- 日暮有河 役 / 萩原護
- 瑞奈ニカ 役 / 詩羽
- 鵜久森叶 役 / 芦田愛菜
- 倉知夕夏 役 / 岡井みおん
- 月野春香 役 / 柿原りんか
- 藤原大志 役 / 山下幸輝
- 目白直紀 役 / 川本光貴
- 瓜生陽介 役 / 山時聡真
- 向坂俊二 役 / 浅野竣哉
- 遠山泰次郎 役 / 岩瀬洋志
- 不破大成 役 / のせりん
- 森海悠仁 役 / 阪本颯希
- 江波美里 役 / 本田仁美(AKB48)
- 東風谷葵 役 / 當真あみ
- 中園胡桃 役 / 寺本莉緒
- 星崎透 役 / 奥平大兼
- 蓬田健斗 役 / 夏生大湖
- 神楽誠 役 / 丈太郎
- 相楽琉偉 役 / 加藤清史郎
- 西野美月 役 / 茅島みずき
- 穂積渚 役 / 白倉碧空
- 渡会華 役 / 田中美久(HKT48)
【その他】
- 勝見夏穂 (九条の同級生)役 / サーヤ(ラランド)
- 早乙女智美 (九条の同級生)役 / 森田望智
- 九条蓮 (九条の夫)役 / 松下洸平
- 浜岡(3年D組を壊している実行犯) 相楽と繋がっている。/江波の幼馴染&栖原のバンドの先輩
『最高の教師』第9話!考察・伏線まとめ!
浜岡と接触していた、『金払いのいいやつ』とは、3年D組の『西野』だった。
浜岡「西野さんも状況変わって困ってるって聞いて、それでちょっと手伝ってやろうって、なったわけ。形勢逆転する材料を集めに行こうかって学校に忍び込んだの。」
それでなんで、鵜久森があんなことに・・・と浜岡に問いかけると、浜岡は急に取り乱して・・・
浜岡「おれのせいじゃねー。ふざけんな。」と暴れだして、逃げてしまう。
九条は『浜岡-西野⇒鵜久森』について旦那(蓮)と話す。
瓜生から九条に『西野が、浜岡に何か依頼していた事実』を報告する。
九条は瓜生たちに「危険をおかして誰かを捕まえるのではなく、鵜久森に何が起きたのかを考えること」諭した。
九条が聞いた話の中から答えを見出していた。
鵜久森が死んだ日に、鵜久森は自分の身に何か危険が起こる可能性を感じながら、誰にも助けを求めず、たった一人であの場所に向かった。その理由が浜岡の『形勢逆転する材料』という言葉から、鵜久森の誰にも知られたくない何かを守るために一人で向かったんじゃないか?と考えている。
蓮が感じていた鵜久森の印象
文化祭の日に、蓮は鵜久森と初対面で『彼女はとっても優しくて、強くて真っすぐな子だと感じた。自分で自分を・・・という選択をしてしまう子は、決して弱い子なんかじゃない。むしろ強すぎるから、全部を自分で背負って、考えて、その選択をしてしまうのかなって。だから、里奈ももっと弱くていいからね。』
『西野』の状況
『西野』は、自分のせいで鵜久森が死んだということ&それがバレるのではと恐れている?
さらに、西野グループの野辺・金澤はその秘密を共有しているようです。
鵜久森の母が事件の現場へ向かう。
2023年10月16日。現状の警察への調査報告と、鵜久森の亡くなった場所に行きたいと希望により、鵜久森の母が学校へ訪問する。
鵜久森の母は向き合うためにここに来ないとと思い、来校したという。
相楽が勇気をもって、一番苦しい場所(鵜久森の前)に来てくれたので、自分も来ようと思ったという。
『他の生徒とも向き合ってきてください。それがいま私がお願いしたいことでもあるので。』と、九条をホームルームに向かうよう促す。
3年D組では・・・西野・野辺・金澤が休みに
3年D組では、浜岡を見つけたという話は共有されている。だが、西野と繋がっていたということは、瓜生たちだけで口止めされている。
このタイミングで『西野・野辺・金澤』が休んだというのは、浜岡がすべてを吐いた⇒『西野・野辺・金澤』の鵜久森に関してのことがバレたかもしれないと恐怖して、不登校になった可能性がある。
ここで九条の頭をよぎるのは『西野・野辺・金澤』に想像もしない最悪(自殺?)が起きる可能性。
九条は『西野・野辺・金澤』を探すため教室を飛び出す。
3年D組の生徒たちは・・・
鵜久森の母の対応をしている教頭に、鵜久森が『西野・野辺・金澤』の経緯を伝えて、3年D組の生徒を任せると電話で引き継ぐ。
教頭が3年D組に行くと、生徒たちは九条が『西野・野辺・金澤』の3人を探しに行ったことを察して、自分たちも外に出ようと判断している最中。
教頭は生徒たちを落ち着かせるも・・・
3年D組の生徒は、九条が以前に言っていたように『誰かが危機に瀕したときに、そんなわけないよりも、そうかもしれないで動くべきだ』という言葉から、誰かを助けるための憶測ならするべきだと自分たちで決めて動こうとしている。
相楽「俺が言う権利はないかもだけど、あの日の後、急行で家にいる間みんな一度は考えたと思う。『自分が何かすればあんなことにはならなかったんじゃないか』と。今ここで何かしなかったら、鵜久森にも申し訳が立たない。もし何か起きたら、私はそんな未来望んじゃないって言いだすから。あいつのことがあって、おれもみんなもようやくできるようになったんだよ。『誰かと、なにかと真剣に向き合うってことが。』」
教頭の決断は、今手の空いている教員に言って、彼女たちを探すということ。
3年D組の全員も『西野・野辺・金澤』が行きそうな場所を探すように判断して指示を出す。
早乙女・勝見は・・・
九条が『西野・野辺・金澤』を探して大変な最中、早乙女&勝見はボーリングへ!
早乙女「里奈たちが大変な時に、少し引け目を感じるのはわたしだけ?」
勝見「だからでしょうが。あいつの周りにいる私たちまでリズム崩してたら、余計めんどくさい親友の性格じゃん。だから最高スコア出して、2人で爆笑している写真を送り付けてやろうってことよ。」
早乙女「最高だねやっぱ。」
そして、ボーリング場には『西野・野辺・金澤』の姿が・・・
早乙女・勝見は、九条の学校の生徒じゃない?サボってんのかな?
⇒そして、ボーリング場で見かけたことを九条に連絡。
『西野・野辺・金澤』は飛び降りを選択・・・
3年D組の生徒たちは街中を必死に捜査するも見つけられない。
西野・野辺・金澤は暗い顔をしながら、街中を歩いている。
西野「カラオケもいって、ボーリングもやって、ほかにしたいことある?あと、なんかあるかな?」
野辺は涙を浮かべながら「私たちの楽しいって、これぐらいしかなかったんだなー。そんなことのために私たちは、あんな・・・」
西野「じゃあ、そろそろ蹴りつけようか」
とビルの上から3人で飛び降りる選択を選ぶ。
金澤「本当にこれしかないのかな?」
野辺「だってもうバレたから。これから警察にも話して、みんなからずっと指さされて、それで家族にも迷惑かけて・・・そんな未来は、私は怖いから。」
西野「できない・・・やっぱり怖い。」
そこに3年D組の生徒たちが到着する。クラス全員で『西野・野辺・金澤』を探していることを伝える。
金澤「私たちのこと捕まえに来たの・・・そんなのやめてよ・・・」
月野「ごめんね。見つけたのが私たちで。本当なら3人の仲いい人とか、先生が見つけるもんだよね。こういうとき。震えが止まらない。なにを言えばいいのかもわからない。でも、いま3人が仕様としていることだけは嫌だ。もう、あんなふうに、クラスの人がいなくなるのは嫌なの。
あなたたちが見えている人だけが、あなたたちのこと考えてるわけじゃない。あなたたち知っている飛世は絶対傷つくから。」
穂積「あなたたちに嫌な事された私たちだって、この光景を見たら、やめてほしいと思う。」
野辺「でも、このままじゃ私たち、一生あんたたちに(後ろ指をさされる)・・・」
月野「一生なんて気にできない。あなたたちのことを一生なんて気にできないよ。この選択をとってるってことは、この件は本当に3人の仕業なんだって思ってる。だから今、ひどいことをした人たちなんだって怒ってるし、許せないとも思ってる。でも、一生あなたたちを憎み続けるほど、わたしは人間ができてはいない。私もそういうひどい人間だって自覚している。あなた達と深くかかわってこなかった私だから。今一番あなたたちに言ってあげられることは、これしかないって思ったから。だから、何かあっても、一生忘れないでほしい。
西野「この責任の取り方以外、わたしたちは何をしたら。」
駆け付けた東風谷が「全部を明らかにするの。あのとき鵜久森さんが何をしようとして、どんな顔でその瞬間を迎えたのか。知りたい人がいる。それこそ、一生そればかりを考え続けてしまう人が。その人たちにすべてを明らかにせず終えようとするのは一番罪だから。みんなで帰ろう。わたしたちの教室に。」
『西野・野辺・金澤』を止めて教室に戻ることに。
3年D組では全員がそろい、西野が経緯を話す
3年D組に『西野・野辺・金澤』をはじめ、他の生徒たちも戻る。
クラスの全員がそろい、ホームルームが始まる。
九条は西野達3人に「あの選択ですべてを終わらそうとしてはいけない。今後、あなたたちが何を背負うことになっても、絶対にです。わたしも聞きたいことがたくさんあります。話したいことも。ですがまずは、この教室の皆さんで話をしてください。」と生徒たちに委ねる。
「最高の生徒」を観ている人には、藤原の言葉で号泣・・・
藤原「鵜久森のこともそうだけど、最近色々あってさ。人が死ぬってことを考えるの凄く怖くてたまらないんだよ。だからお前らが、平気で人を殺させるなんて信じられないんだよ。お前らが、自殺を選択しようとしたってことは、本当に鵜久森を殺させたのか?」
藤原の「最近色々あって」の言葉は「最高の生徒」とリンク。
ドラマをさらに楽しむためにも、知っていると、このセリフの重さが伝わると思います。
山下幸輝さんが演じる藤原大志は『最高の教師』『最高の生徒』の両方出演しています。
藤原大志が3年D組になった原因は志乃を救うためにダンス部の先輩を殴ってしまったことです。
以下「最高の生徒」のネタバレも含む▼
[expander_maker id=”1″ more=”続きを読む” less=”閉じる”]「最高の生徒」は7月にスタートする連続ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系、土曜午後10時)と同じ学校が舞台。
主人公の伴ひかり(畑さん)は、「最高の教師」の3年D組の隣、3年C組で過ごしています。
遺伝性の病気を患い、余命1年と宣告されているひかりは、残された1年で成し遂げたいことをノートに書き、実現のために日々ポジティブに行動します。
藤原の「最近色々あって」の言葉は、鵜久森のことも含め、リンクしているドラマ「最高の生徒」にて、恋人の余命宣告も背景に含まれています。
西野が言い訳も含めながら、時系列に話し始める。
西野「この2人(野辺・金澤)は本当に関係ない。言い訳に聞こえるかもしれないけど、私はそんなつもりなかった。ほんとうに。」
と、順番に真実を話し始める。
- 浜岡から「最近学校全然楽しくないんだろう。金さえ払えば、おれがひっくり返してやるよ。」と見透かしたように話しかけてきた。
- 3年D組の教室の空気が変わって、自分が居場所を失う未来が想像できた。江波が言っていた感覚(自分の居場所がない)がやっと実感できた。⇒すがるように浜岡にお願いした。
- 浜岡は学校にカメラを仕掛けると言って、化学準備室に隠しカメラを仕掛けた。
- カメラには、鵜久森-東風谷の話している内容(化学準備室で鵜久森が打ち明けたことなど)が撮られていた。
- 浜岡は、「お前らのクラスの雰囲気を変えてるのは鵜久森だろ。これ使ってひっくり返してこいよ。」と西野はカメラの映像を手に入れた。
- 西野はカメラの映像で脅すために、野辺・金澤にも協力してもらい、鵜久森のロッカーに脅迫・呼び出しの手紙を入れた。
『東風谷との話をバラされたくなければ 放課後に新校舎の吹き抜け廊下へ来ること』 - 野辺・金澤は新校舎の近くに人が来ないように見張り。西野は吹き抜け廊下で待つ。
- そして事故で転落
鵜久森転落の真実
東風谷は『鵜久森さんは、わたしを守るためにあの場所に?ねえ答えてよ。』と取り乱す。
すると野辺は「そうじゃない。きっかけはその髪だった。でも、あいつはわたしたちを変えるためにあの場所に来たの。」
鵜久森「あなた(西野)がこんなことを。」
西野「東風谷と化学準備室で話していたこと撮ってた。で、調子に乗ってるあんたに、またおとなしくしてほしくて」
鵜久森「先生言ってたよ。調子に乗ることの何が悪いのかって。あなたは、なにがしたいの?」
西野「わたしは高校生活を楽しく過ごしたいだけ。それをあんたみたいのが邪魔するから。こんな秘密までネタにして。」
鵜久森「それを秘密だと思っていることがおかしい。あの時東風谷さんが話してくれたことに、恥ずかしいと思うようなことは何一つなかったよ。」
西野「えっ?なに?じゃあなんでここに来たの?」
鵜久森「ちゃんと話そうと思って。じゃないと、誰かを傷つけることに傷つかない人は変わることがないから。」
西野「は?あんたなに?」
鵜久森「ちゃんと言うけど、西野さん。おかしいよ。誰かを傷つけて笑っていることに何がおかしいの?」
西野は、その言葉にうろたえて、返す言葉も失っていたという。
鵜久森が一人で行った理由
東風谷との話を秘密に思っていないなら、なぜ鵜久森は一人で行ったのか?⇒西野いわく、秘密をばらされたくないから一人で行ったのではなく、『危険な目に絶対に誰かを巻き込みたくないから』と鵜久森が言っていた。
西野は、その時は何を危険と言っていたか理解できなかったが、その後に起きた・・・
鵜久森は一人で行くと決めた際に、すでに自分の死があることを確信していた感じがします。
西野「じゃあいいのね。これをみんなに晒されても。あんたはよくても、東風谷は嫌がるんじゃない?」
鵜久森「あなたみたいな人が、少しだけ考えを変えるだけで、わたしみたいな人たちはもっと前を向けるのに。標的を作って笑っている時間なんて、大切な人生の無駄な時間でしかない。わたしは最後の最後までなりたい自分になるために生きる。」
西野「あんた。なに言ってんの?」
鵜久森「2023年10月4日。今日は、あなたが誰かを傷つける日じゃない。あなたが人を傷つけるのをやめる日に、わたしが変える。」
そして、鵜久森は西野に向かっていき、もみ合った末に転落してしまう。
そのあと、西野は野辺・金澤を連れて夢中で走って逃げた・・・
でも頭からは、強く西野を見続けていた顔が離れなかった。これがバレたら、自分だけではなく野辺・金澤にも迷惑がかかるかもしれない。そう思ったら、いっそう言い出せなくなった。
西野は「鵜久森がこんなことになるなんて思っていなかった。そんなつもりじゃなかった。」と泣いてうずくまる。
九条が西野の言葉に対して怒りを向ける
九条「ふざけんな。逃げるなよ。こんなことが起きたんです。クラスメイトが命を失ったんです。それなのに、そんなつもりじゃなかったの一言で、逃げられるわけがない。
あなたたちが、たやすく人を区別し、見下し、傷つけてきた、その日々の行いが繋がってこんなことが起きたんです。
そんなつもりじゃないその言葉が、その行動が、どれだけ相手の心に積もっていくのか、それを想像しないからこんなことが起きたんです。
鵜久森さんがその命を燃やして、変えようとしていたのに、まだそうやって逃げることを私は絶対に許さない。
ここにいる皆さんにもお願いです。彼女たちだけじゃない。すべての人に起こりうることです。日々を暮らし、他愛のない話をする。その中で、ほんのわずかな想像の欠如だけで、人は人の心に痛みを積もらせることがある。
たった数秒です。たった一度のこと。それだけで相手に、一生消えない傷を残すことを忘れてしまう。
西野さん?この2人は関係ない?浜岡に言われたから・・・初めに出てくるのって、その言葉なんですか?
この3人で、鵜久森さんを貶めようとした。その行いに対する反省の言葉はないんですか?
鵜久森さんのイラストが話題になった時もそうです。自分の身の回りの空気。たったそれだけのことが変わるのを嫌い、彼女に簡単に卑劣な言葉を浴びせました。その時とあなたたちは何も変わっていない。自分を守るために、人を傷つけることがクセになっている無自覚な動物そのものです。」
西野「じゃあ、どうすればいいの?私たち・・・」
九条「それは、鵜久森さんがすでに伝えてくれていませんか?彼女の顔を、言葉を、ちゃんと思い出してください。この過ちを償う方法を、考え、生きて変わる。それが、あの日彼女が求めたことじゃないですか?」
野辺「でも、鵜久森はいない。いないひとには・・・償えない。」
九条「償うべき人はいます。残された人へ。」
野辺「わかんない。どう変われば償えるのか。でも、生きればいいの?」
九条「それは、私が教えることはできません。それを伝えられるのは、わたしや、ここにいる人たちではないからです。」
鵜久森の母が教室へ入ってくる
すべてを聞いていた鵜久森の母が教室に入ってくる。(教頭が教室の映像を見せていたそうです。)
鵜久森の母は伝えるべきことを伝えようと、3年D組に来たという。
まずお願いがあります。どうか、最悪の終わりを選ぶことはしないでほしいです。
自分の娘にそれが起きた時、とても悲しかったです。だから、絶対にそれを選ばないでほしい。お願いします。
そして、いまおっしゃっていた「どう生きればいいのか?」の問いに対して、わたしも、あなたたちの未来を語ることはできません。でも、申し訳ない。わたしはこの出来事を許すことはできない。忘れることはできない。
でも本当に、あの子と同じように命を失ってほしいなんて思わない。そして、あの子の分を生きてほしいなんて言葉も出ない。
だって、あの子とあなたたちは違うから。だけどもしも、唯一こうしてもらえたらと願うことを言ってもいいなら、一つだけ『忘れないでほしい。あの子のことを。』
あの子が最後何を伝えようとしたのか。
あなたたちのしてしまったこともそうだけど、それより、あなたたちが腹を立ててしまうくらい、『あの子が楽しそうにしていた姿を。』
ある日、(鵜久森)叶が部屋で勉強をしていると思ったら泣いていたんです。わたしはその背中を見て、大丈夫?と声をかけました。叶からは「大丈夫だよ」と返ってきました。
わたしはその夜、涙が止まらなかった。ずっと。何にもできない自分が苦しくて、情けなくて、放っておくとそういう時のことばかり思い返してしまうんです。
だから、一生懸命忘れないでほしい。「あの子も、楽しそうにこの毎日を生きていたということを。」娘が、叶うが、最後に強く生き抜いた顔をしたというなら、どうか、たった一つそれだけお願いします。
西野「分かりました。絶対に。ごめんなさい。」
西野・野辺・金澤の今後は?
西野・野辺・金澤は警察へ説明に行くことを決める。
そこに江波が走ってくる。
江波「3人にどうしても聞きたいことがあった。もしうざかったらごめん。わたしたち、なにがあってもずっと、友達だよね。」
数日後の学校の様子では、3人の席は空席となっています。
休学なのか、停学なのか、退学なのか?3人も卒業式のシーンに参加するのかなど注目です。
数日後⇒そして最終回への助走・伏線
数日後
鵜久森さんに起きた出来事の真相は明らかになる。
日常が形を戻そうとしていた。九条にとって、生涯忘れることのない2学期は大きな悲しみを抱きながら、しかし確実に前に進んでいくこととなった。
九条は大きな問題を残している。
九条を突き落としたあの手の持ち主は西野ではない。「あの人」であることは間違いない。
これからの約半年、わたしは「あの人」のことを考え続けることになる。なぜなら、2024年3月10日、卒業式の日、その日にその人物と向き合うことが、私の最後の成すべきことだから。
浜岡と繋がっているもう一人の3年D組の生徒がいる?
浜岡は雀荘で(賭けて?)金もうけをしている様子。
そこに相楽が。
相楽「いや~探したよ。ずいぶん遠くまで逃げたね。生まれて初めて、親父に頼み事したの。お前の親父に、全部の悪事ちくってもらった。で、ひとつききてーんだ。西野が困った状況だって、お前に話したのだれだ?」
九条の言う「あの人」=浜岡と繋がっている人間⇒星崎が濃厚?
もし星崎の場合、九条に対しての恨みや、浜岡に情報を流す理由は?
⇒ただただ中二病&サイコパスなだけで、自分が楽しみたい・自分の作る九条メインにした映画のための欲求として行っている?
だとすると、1回目の人生での犯行の理由は?
九条は「あの人」と目星がついているようだが・・・
【次回予告】最高の教師 第10話(最終回)
- 再び迎える、“あの卒業式の日(2度目の人生の卒業式)”…。九条は1年前と同じ場所で、………“あの人物”と対峙する⇒九条の前に現れるのは誰
- 九条も、卒業式以降の明日が来る感覚がない?
- 『私は生徒に■された』の隠された文字は?
第10話 「『変わらない』と諦める貴方へ」
1年前、突如与えられた2周目の人生。生徒に突き落とされた自らの死の未来を変えるため、“何でもする”覚悟を決めた九条(松岡茉優)は、ただひたすらに駆け抜けた。この世界を「変えよう」と。その思いに、これまで無自覚に人を傷つけ、無自覚に我慢をし、無自覚に見過ごしてきた3年D組の生徒たちも一人、また一人とその「本気」を解放してきた。そして再び迎える、“あの卒業式の日”…。九条は1年前と同じ場所で、………“あの人物”と対峙する!
果たして九条の前に現れるのは誰なのか!?その「運命」の結末は!?
「変わらない」と諦める貴方へ……、九条が贈る最後の授業-―。言葉の1つ1つを貴方に目掛けて懸命に送り出す、魂込めた最終回!!
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