日テレ系の完全オリジナルドラマ、松岡茉優が主演する『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の気になるシーンや伏線、考察をまとめます。
卒業式の日、生徒を見送った教師が突き落とされるところから始まる学園ドラマ。容疑者は、いま私の目の前にいる生徒たち――。第7話についての、考察、などをまとめます。
≪第7話≫『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』あらすじ
「『向き合う』ことを恐れる貴方へ」
鵜久森(芦田愛菜)が非業の死を遂げて以来、休校が続く鳳来高校。校内の立ち入り禁止区域で起こった悲劇は世間の注目を集め、教員たちはマスコミの対応に追われるが、鵜久森の身に一体何が起きたのか…その真相は依然として分からないまま。
かけがえのない教え子を亡くして失意の九条(松岡茉優)は、運命を変えられなかった自分を責めながら鵜久森の葬儀に出かける。そこで出会った鵜久森の母・美雪(吉田羊)から受けた意外な言葉に、ふさぎ込んでいた九条の心は突き動かされることに……。さらに、夫・蓮(松下洸平)の支えにも胸を打たれ、やがて顔を上げる九条……!鵜久森の死を“運命”で片付けてはいけない…。彼女を『命を失った生徒』ではなく、『最後までその命を燃やし生き抜いた生徒』であったと証明するため、九条は29人の生徒が待つ3年D組の教室へと向かった——— 。
誰かと『向き合う』とは何か。取り返しのつかない出来事に残された者はどうすべきなのか。
鵜久森という一人の生徒を通して、一生忘れることの出来ない魂の授業が、今ここに開講する……。
- 不自然な現実→鵜久森の死は、相楽の指示で浜岡が実行した?もしくはミスリードで、ほかの誰か?⇒九条の1回目の人生で突き落とした犯人?(クラスの誰か?)
- 東風谷の自宅を訪れるクラスの子⇒■望の訪問者とは?(■に隠されている文字は?絶望?親友の阿久津が鵜久森を落とした犯人?)
- 死の未来は変えられない可能性がある?
相関図
話数が進むにつれて変わる可能性があるので参考として。
※2学期になって座席表が変わっています
【教師】
- 九条里奈 (化学教師)役 / 松岡茉優
- 我修院学 (教頭)役 / 荒川良々
- 花村千代子 (公民教師)役 / 長井短
- 森育男 (国語教師)役 / 細田善彦
- 林結起哉 (地理歴史教師)役 / 犬飼貴丈
- 巡渉 (英語教師)
- 宮崎彰 (数学教師)
【3年D組の生徒】
- 阿久津由利 役 / 藤﨑ゆみあ
- 金澤優芽 役 / 田鍋梨々花
- 迫田竜輝 役 / 橘優輝
- 野辺桐子 役 / 田牧そら
- 眉村紘一 役 / 福崎那由他
- 生田やよい 役 / 莉子
- 貴島千里子 役 / 藤嶋花音
- 栖原竜太郎 役 / 窪塚愛流
- 日暮有河 役 / 萩原護
- 瑞奈ニカ 役 / 詩羽
- 鵜久森叶 役 / 芦田愛菜
- 倉知夕夏 役 / 岡井みおん
- 月野春香 役 / 柿原りんか
- 藤原大志 役 / 山下幸輝
- 目白直紀 役 / 川本光貴
- 瓜生陽介 役 / 山時聡真
- 向坂俊二 役 / 浅野竣哉
- 遠山泰次郎 役 / 岩瀬洋志
- 不破大成 役 / のせりん
- 森海悠仁 役 / 阪本颯希
- 江波美里 役 / 本田仁美(AKB48)
- 東風谷葵 役 / 當真あみ
- 中園胡桃 役 / 寺本莉緒
- 星崎透 役 / 奥平大兼
- 蓬田健斗 役 / 夏生大湖
- 神楽誠 役 / 丈太郎
- 相楽琉偉 役 / 加藤清史郎
- 西野美月 役 / 茅島みずき
- 穂積渚 役 / 白倉碧空
- 渡会華 役 / 田中美久(HKT48)
【その他】
- 勝見夏穂 (九条の同級生)役 / サーヤ(ラランド)
- 早乙女智美 (九条の同級生)役 / 森田望智
- 九条蓮 (九条の夫)役 / 松下洸平
- 浜岡(3年D組を壊している実行犯) 相楽と繋がっている。/江波の幼馴染&栖原のバンドの先輩
『最高の教師』第7話!考察・伏線まとめ!
第2章開幕
鵜久森の死により、メディア・世間も騒ぐことに・・・
校長とは連絡もつかない状況。
九条は自宅でうなだれる。夫に促されて、鵜久森のお葬式に参列する。
九条は鵜久森のお葬式にて、鵜久森のお母さんと初めて会う
鵜久森のお母さんは、九条の顔を見るなり『もしかして、九条先生ですよね?』と声をかける。鵜久森が自宅で絵をかいていたことから、九条先生の顔を知っていたようです。
鵜久森の母は自宅での様子を話す。
『ありがとうございます。あのこ、うちでずっと九条先生の話をしていました。
先生が私の人生を変えてくれた、最高の教師なんだって。あの子が、笑って学校に行ける日を作ってくださって、本当にありがとうございます。
わたし思えないんですよ。あの子が笑って話していた学校で、自分でこんな選択をするなんてことが。
事故だとしても、なんであんな立ち入り禁止の場所に行ったのか?
先生・・・あの子は何であんなことになったのでしょうか?』
鵜久森の死は、自殺、または自己ということで処理されているようです。
九条は自宅に帰ると蓮に話し始める
九条が自宅につくタイミングで、蓮は夜ご飯の準備をぴったりに完成させている。落ち込んだ九条を少しでも元気づけるために気を遣っている様子。
九条「なんで、あんなことになったの?やっぱり、運命て変えられないのかな?」
蓮「試行回数1回の出来事は結論にはならない。先輩によく言われるだろ。たった一回そうなったことを結論と思うな。だからこれを、運命だと結論付けてはだめだ。おれも、里奈が生きる未来のためだったら何でもするから。」
そしてご飯を食べ始めて、前向きに切り替える九条。
九条「鵜久森さんのお母さんと話したの。もっと怒られると思った。もっと憎まれると思った。でもね、ありがとうって言われたの。鵜久森さんが、笑って学校に行けるようにしてくれて。だから私は、鵜久森さんが何でこんなことになったのか伝えなきゃいけない。彼女言ってたの。死にたくないって。この出来事には、必ず理由がある。
わたしも、誰かが犯したその罪を、絶対に許さない。」
九条は鵜久森に線香をあげて学校へ出勤する⇒他教師たちに3年D組のイジメの現実について打ち明ける
2023年10月10日
九条は鵜久森の遺骨にお線香をあげる。
(鵜久森の戒名:真心清叶信女)
学校に行く前に、鵜久森に手を合わせたかったという九条。
九条は鵜久森の母に「全力で向き合ってきます。なんでこんなことになってしまったのか、その理由と、そのためなら私は何でもしますので。」と伝える。
鵜久森の母は「食べるはずだったんです。夕食に好きだったきんぴらを。今もまだ、冷蔵庫に入っています。先生よろしくお願いします。」
鵜久森の家を出ると、勝見&早乙女が心配して車で迎えに来てくれている。
早乙女「急いでいるんでしょ送ってくよ。」
勝見「こんな場面で心配しない奴は、友達でも何でもないよ。」
早乙女「もう少し安まなくて大丈夫なの?」
九条「なんか、いま私がうつむいてたら、一番大事なものを失う気がしたの。それに、行くと決めたのは自分だから。」
職員室にて
教頭は、昨晩警察に話をされて、情況的な判断でしかないが、『事故・自殺』ではないかとなっている。
職員室に九条が入っていく。
教頭は「鵜久森さんのお母さんはなんと?」
九条「知りたがっていました。彼女が何でこんなことになったのかその理由を。」
そして、九条は1話で鵜久森がいじめられていた際の映像を教員たちに見せる。
九条「黙っていて申し訳ありません。これが今年の4月の教室です。鵜久森さんがいじめにあっている可能性を知り、教室にカメラを仕掛けました。彼らと戦うためには武器が必要でした。ですが、鵜久森さんはこの日から、自分の力で戦いました。その日々を、本人の勇気で変えていきました。」
教頭「九条先生は、これを見せて、わたしたちに何をさせようと?」
九条「大人が見ている表面的な世界だけで結論をつけるべきではないと知ってもらいたくて。彼女の身に何が起きたのか、それを知るために私たちは何でもしなくてはならないということです。」
九条は3年D組へ
先週起きてしまった出来事について、皆さんには隠さずにお伝えします。『鵜久森さん自身があの選択をした』という見解がなされています。
わたしはそうではないと思っています。鵜久森さんはずっと、生きることを誰よりも強く、大切に思っていました。
この出来事を、単なる事故や、彼女の責任にして終わらせてはいけない。この出来事は理由がある。
わたしたちはその理由と向き合わなければならない。誰一人関係ないとは言わせない。ここにいる皆さんは一度、彼女を傷つけることに参加したことのある一人です。
いま、この教室の様子は、職員室にて全教員が見ています。そしてあの裁判(鵜久森へのイジメ)の様子も、今朝教員たちに見せました。
すべてをさらけ出し、彼女が何で、このような出来事を迎えなければならなかったのかを向き合って考えるのです。
生徒「だからってわざわざあの映像を見せて、こんな監視されたホームルームを開かなくても・・・」
九条「見せつけるためです。大人たちに。そのうえで、皆さんが向き合う覚悟を決めること。それだけが、この学校が都合のいい結論に惑わされず、真剣にこの問題と向き合わせる方法なんです。」
皆さんの心には、悲しみがあると思います。でも、意識しなければ、考え続けることはすぐに忘れてしまう。座る人を失ってしまったその席の前で、何事もなかったかのように笑い話をするんです。
いつまでも悲しみを抱えることは正しいとは言えません。でも、悲しみに目を伏せることと、見えないふりをして目をそらしていくことは違います。
都合のいい結論に結論に目をそらして、過去にかえてはいけない。わたしたちには考える責任がある。
西野「責任とか言われても意味わからないから。」
九条「鵜久森さんは生きたから。彼女が何で、このような出来事を迎えたのか考えることは、彼女が最後どのように命を燃やしたのか考えることになる。彼女は決して、頑張ったのに命を失った生徒ではない。最後の最後まで、その命を燃やした生徒だと思います。
私たちは彼女の生きざまと向き合わなくてはならない。変わるんです。まず初めにこの教室が。」
東風谷「私は知りたい。その理由を・・・」
阿久津、瓜生、向坂、江波、栖原、瑞奈、眉村、日暮、生田と続く。
相楽「熱くなってるとこ悪いんだけど。真実を見つけましょうって、探偵ごっこでも始めるのか?」
九条「必ずしも理由を解き明かそうとすること自体がすべて正しいとは思いません。最も避けるべきなのは、彼女を憶測で語ること。思う、だろう、違いない。その言葉で彼女を語ることは、言葉を失ってしまった人への冒涜だと思いませんか。それぞれの目で見て、感じたことで彼女を考え続ける。それだけが私たちに今できる唯一のこと。向き合うということ。」
九条の意見に、部活で大学に推薦をしたいと考えている生徒は反論
中園胡「こんな空気になって、言い出すのは怖いけど、私は嫌だ。このまま学校全体で、なんかあった空気で毎日が進んでいったら、疑われる。
わたし、今推薦の話が来ているの。バレーでずっと行きたかった学校に。その希望を叶えるためにしたいことも我慢して、それめがけてやれることもやってきて。この件が原因で、それがなくなるかはわからない。でももし、それで変な目で見られたら怖い・・・
最低なこと言ってるのはわかってる。ほかの人を考えるために、自分の未来がなくなる可能性があるのは、すごい怖い・・・」
遠山「中園胡の言っていることわかるよ。おれだって県道で大学狙っていて、ほかに考えることがたくさんある。昨日のことにとらわれて、明日が壊れるのは嫌だ。」
九条は「おっしゃる通りだと思います。ここまでお話しさせてもらったことは、私の願いに近いものです。でもそれで、皆さんの未来が壊れてしまうなら、それは巣B気ではない。皆さんの未来も同様に、とても大事なものです。
本日の放課後、この件について、学校より発表を行う予定です。
今日一日全ての授業を休止します。みなさんで、この教室としてどうすべきか結論を話し合ってください。みなさん、お願いします。」
そして九条は生徒たちを残して教室を出る。
九条・東風谷の決意
教室を出た九条の後を東風谷が追いかけてくる。
東風谷「九条先生。みんなに先生の思いを伝えてくれてありがとうございます。わたしは絶対に向き合います。鵜久森さんの生きざまと。」
九条「私こそ感謝しています。よく、今日学校に来てくれましたね。」
東風谷「私の想いに鵜久森さんは ありがとう って返してくれました。その言葉をもらっておいて、ただ悲しむだけじゃ、鵜久森さんに申し訳ないんで・・・」
九条「本当に、心を込めて伝えられた ありがとう には、絶対に報いたいと思わされてしまう。」
東風谷「1週目の時のわたしは、この出来事にどうしていましたか?鵜久森さんが言っていました。自分は2周目の人生なんだって。その言葉は嘘には聞こえなかった。だから先生も、そうとしか思えないんです。」
九条「しばらく泣いていました。でも、冬になった頃でしょうか。そんな東風谷さんを見かけなくなったのは。」
東風谷「笑ってましたかわたしは。鵜久森さんの席の前で・・・」
九条「・・・・・・」
東風谷「分かりました。わたしは、そんな私を変えます。」
九条「わたしも、何も向き合えなかった私を変えてきます。」
東風谷は九条が鵜久森と同じように、2回目の人生であるということを確信しています。
3年D組は生徒たちで、どうするべきか話し合いを始める
東風谷「わたしは、絶対にこの件と向き合うべきと思う。」と切り出す。
不破「警察の言った見解が間違えっていうのは、先生が思ってるだけかもしれないから。」
東風谷「それは違う。わたしじしんがはなして、この目で見た。強く生きようとしていた。」
江波「けど向き合うとして、なんて世の中に伝えてもらうの?」
東風谷「簡単に結論付けてはいけないって言ってもらう。こうなってしまった原因を見つけるためにも向き合うって。」
遠山「だけど、それじゃ片付いてないだろ。それで俺らの未来が壊れる不安の方が。」
森海「蓬田も推薦の話来てるんだろ?同じ状況の蓬田はどう思ってんの?」
蓬田「う~ん。おれは・・・・やっぱよくわかんないわ。おればかだからさ、この出来事と向き合うって決めたところで、おれの推薦がどうとか未来がどうとか、いくら考えてもわからない。あんときおれが黙ってたのは、向き合うべきだと思ってたからなんだ。未来がどうなるかはわからないけど、自分の未来のために、大切なこと知らない振りした自分を、おれは今、許せる気がしないから。」
教頭・九条のやり取り。そして、先生たちにも変化が・・・
教頭は校長に電話で報告
「警察の方は、事故か、自殺と。でも・・・・あっ申し訳ありません。はい。承知しました。」
そして机を殴る。
いつも波風を立てたくない教頭だが、九条の言葉に心を動かされて、鵜久森の死の理由について向き合うべきだと考えているようです。(事故か、自殺かもしれない問うことで終わらせるべきではないと考えているよう。)
そして、九条は1回目の人生で『何も向き合えなかった私』を変えるために教頭のもとへ。
校長の意向としては『警察が自殺か事故と言っているならば、渡りに船だ』と共闘に伝えているとのこと。
教頭は、昔、国語の教師だった。慣用句を耳にして、こんなに腹立たしく思ったのは初めてと話す。
教頭「先ほどのホームルーム、響きました。この学校を守るべき私はどうしたらいいんでしょう」
九条「もっと自由に考えてもいいのでは。一概には言えませんが、重大なことが起きた時に明らかに何かを捻じ曲げて、世間に声を出している人を見て思うのです。誰かの尊厳に砂をかけてまで、何を守ろうとしているのだと。その不義理を背負うことは、いま傷つくよりもずっと苦しいのに、何故だろうと。」
職員室では先生たちが・・・
林先生は「事故かもしれないって、こころの逃げ場残してたんだけどさ。もしかしたら、おれが何かできたことで、彼女がこんなことにならなかったのかもしれないって思ってしまう。それと向き合えっていうのが怖いんだよ。」
長井先生「私だってそうだよ。九条先生見て思ったんだよ。わたしが選んだ職業は教師なんだなって。生徒の前で逃げることは許されないんだって。」
教頭・先生たちが決断する
教頭「そんな簡単なことではないんですよ。僕の自由で、教師みんなのキャリアが傷つくかもしれない。生徒たちが不安を抱くかもしれない。いろいろ考えるんです。
でも一つだけ話をしていて思い出しました。わたしが何で教師になったか。先生カッコいいって生徒たちから言われたかったんです。ただ、それだけだったんですよ。」
ほかの先生たちも教頭のもとへ。
教頭「じゃあ、ねっ。成すべきことをしに行きますか。」
3年D組へ教頭・九条、ほかの先生たちが登壇する
教頭「では、今回の出来事についてですが・・・」
東風谷「私たちで話しました。やっぱり私たちはこのことを・・・」
教頭は東風谷の話を止めて話し始める。
皆さんの顔を見れば、どんな結論が出たかわかります。しかし、生徒がすべきなのは考えることまでです。この結論は生徒の皆さんに言われたから出したとなってはいけません。責任を背負うのは、我々大人です。
『今回の件について、学校として向き合わせてください。お願いします。』と3年D組の生徒に頭を下げる。
教頭「これから私たちは、すべての教室に、お願いに参りますので。」
蓬田「教頭。カッコいいぞ」
教頭「まだまだ。これからです。」
鵜久森の件で、学校が会見を開く
九条は教頭に会見の同席を依頼するも、教頭は「だめです。これは私一人でやらせていただきます。必ず・・・」
鱓(1話で出した教頭が掲げる今年の漢字ウツボ)を見て「鱓って自分より大きな敵にも立ち向かうらしいです。叶いましたね、私の漢字。」と会見に向かう。
会見は生放送されているようです。
鵜久森の母も、テレビの前で会見が始まるのを待っている。
教頭が一人で会見へ
この度は、わが校で一人の生徒の命が失われるという悲痛な出来事が起き、遺族の方々に深くお詫びを申し上げたいと思います。本当に申し訳ありませんでした。
警察の方にも懸命な捜査をいただき、この件は事故、もしくは自らが選んでそうしてしまった可能性が高いという見解をもらいました。
ただ、学校の中でいろんなことを聞き取ると、その生徒は誰より強く生きていたんです。生きようとしていたんです。なので、現状の見解で結論とするのは尚早だと思いまして。
我々は、全力でその理由と向き合いたいと思います。
記者「それは、学校の中に何か問題があったということですか?」
それも含めて、全力で今回の出来事の本質と向き合いたいと思っているということです。
でも、ひとつだけ約束していただきたいことがあります。
関係のない人が、憶測で言葉を投げつけるのはやめてください。なぜならここは学校だからです。ここにはミライアル人がたくさんいて、その一言で、人生を左右されてしまうかもしれない。必死に向き合う思いもなくなってしまうかもしれない。
それでも、なにか言葉を投げたいとき、我慢できないときがあれば、わたしに言ってください。だって、私がここの責任者なので。
責任があるのは、生徒でも教員でもない。わたしです。私一人です。
私が本日皆さんにお伝えしたかったのはたった一つ。この学校が、本件の生徒について、本気で向き合う時間を作るためなら、私は何でもするということです。
九条は自宅へ
九条が自宅に帰ると、蓮はリビングで待っていて。
蓮「会見見たよ。里奈、お疲れ様。」
その言葉で、気が緩んだ九条は、泣き崩れる。
九条の回想
テレビの中で、誰かが彼女の死を語る姿を見て、わたしの心は初めて、それがもう、変わることのない事実であると受け止めたようだった。
九条「なにも、鵜久森さんに、なにもできなかった・・・あんなに一生懸命生きてたのに。戦ってたのに。なんで鵜久森さんが・・・なんで・・・。」
鵜久森の母の回想
会見も終わり、鵜久森の母はきんぴらを見ながら、娘の言葉を思い出す。
何でもしますって言ったんだ。先生が。
わたしのために、そう言ってくれた。
なんていうか、ただ、そういうだけじゃないの。覚悟を持って行ってくれたっていうか。わたし、先生に最初に教えてもらったのがそれだった。
覚悟を持った本気は、世界、常識を変えるって。
東風谷の家へ星崎が訪問
夜遅い時間に、東風谷の家へ、星崎がパソコンを持って訪問する。
星崎「ヤバいもん見つけた気がするから、すぐ見せたくて。東風谷がさ、一番向き合うって言ってたから。あの日、鵜久森さんが落ちちゃった日。見て。」
星崎が偶然カメラで校門を撮影していると、そこには制服を着て学校に入り込む浜岡の姿が。
星崎「このひとさ。あの時、居酒屋にいっしょに行った人だよね?絶対なんかあるよね。」
【次回予告】最高の教師 第8話
- 第2章 急展開
- 事件のあった日に学校にいた浜岡は、本当に犯人?ミスリード?
- 東風谷が相楽に詰め寄る。(相楽-浜岡の関係が3年D組に明らかになる?)
- 相楽「あいつ(鵜久森)は、おれのせいで・・・」
予告では、相楽が事件の計画犯のように見せているが、ほかに真犯人が居る?
「『本当』を曝け出さぬ貴方へ」
「我々は、全力でその理由と向き合いたいと思っています」――。九条(くじょう)(松岡茉優)と3年D組の本気がもたらした学校の記者会見は、鵜久森(うぐもり)(芦田愛菜)の母・美雪(みゆき)(吉田羊)の心にしっかりと届く。自分も今以上に向き合わなければ…と顔を上げる美雪。しかし、向き合うべきは娘を追い込んだ“何か”ではない。あの日、娘は何をするためにあの場所へ行ったのか、最後にどんな顔をしたのか、ただそれが知りたい。だからこの件で誰かが追い詰められるようなことは望まない…。そんな美雪の思いを九条も力強く受け止める。
――だが、教室では一つの『事実』を獲得した生徒達がある人物を追いつめる。クラス全員から疑いの目を向けられたのは、―――相楽(さがら)(加藤清史郎)。浜岡(青木柚)が鵜久森の事件の日に学校に来ていたこと、そしてその浜岡と相楽が繋がっていたこと……、それが露見した教室内で、相楽はクラス全体を凍り付かせる衝撃の一言を口にする。「アイツは、俺のせいで死んだ」―――と。
彼のその一言の意味とは何か―――。自分の『本当』を曝け出せない貴方へ。過去に、自分に、見て見ぬフリを続けた人物は、全てと向き合う一日を過ごす……。彼は本当に……犯人なのか!?
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