日テレ系の完全オリジナルドラマ、松岡茉優が主演する『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の気になるシーンや伏線、考察をまとめます。
卒業式の日、生徒を見送った教師が突き落とされるところから始まる学園ドラマ。容疑者は、いま私の目の前にいる生徒たち――。第10話についての、考察、などをまとめます。
≪第10話・最終回≫『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』あらすじ
第10話 「『変わらない』と諦める貴方へ」
1年前、突如与えられた2周目の人生。生徒に突き落とされた自らの死の未来を変えるため、“何でもする”覚悟を決めた九条(松岡茉優)は、ただひたすらに駆け抜けた。この世界を「変えよう」と。その思いに、これまで無自覚に人を傷つけ、無自覚に我慢をし、無自覚に見過ごしてきた3年D組の生徒たちも一人、また一人とその「本気」を解放してきた。そして再び迎える、“あの卒業式の日”…。九条は1年前と同じ場所で、………“あの人物”と対峙する!
果たして九条の前に現れるのは誰なのか!?その「運命」の結末は!?
「変わらない」と諦める貴方へ……、九条が贈る最後の授業-―。言葉の1つ1つを貴方に目掛けて懸命に送り出す、魂込めた最終回!!
- 再び迎える、“あの卒業式の日(2度目の人生の卒業式)”…。九条は1年前と同じ場所で、………“あの人物”と対峙する⇒九条の前に現れるのは誰
- 九条も、卒業式以降の明日が来る感覚がない?
- 『私は生徒に■された』の隠された文字は?
相関図
話数が進むにつれて変わる可能性があるので参考として。
※2学期になって座席表が変わっています
【教師】
- 九条里奈 (化学教師)役 / 松岡茉優
- 我修院学 (教頭)役 / 荒川良々
- 花村千代子 (公民教師)役 / 長井短
- 森育男 (国語教師)役 / 細田善彦
- 林結起哉 (地理歴史教師)役 / 犬飼貴丈
- 巡渉 (英語教師)
- 宮崎彰 (数学教師)
【3年D組の生徒】
- 阿久津由利 役 / 藤﨑ゆみあ
- 金澤優芽 役 / 田鍋梨々花
- 迫田竜輝 役 / 橘優輝
- 野辺桐子 役 / 田牧そら
- 眉村紘一 役 / 福崎那由他
- 生田やよい 役 / 莉子
- 貴島千里子 役 / 藤嶋花音
- 栖原竜太郎 役 / 窪塚愛流
- 日暮有河 役 / 萩原護
- 瑞奈ニカ 役 / 詩羽
- 鵜久森叶 役 / 芦田愛菜
- 倉知夕夏 役 / 岡井みおん
- 月野春香 役 / 柿原りんか
- 藤原大志 役 / 山下幸輝
- 目白直紀 役 / 川本光貴
- 瓜生陽介 役 / 山時聡真
- 向坂俊二 役 / 浅野竣哉
- 遠山泰次郎 役 / 岩瀬洋志
- 不破大成 役 / のせりん
- 森海悠仁 役 / 阪本颯希
- 江波美里 役 / 本田仁美(AKB48)
- 東風谷葵 役 / 當真あみ
- 中園胡桃 役 / 寺本莉緒
- 星崎透 役 / 奥平大兼
- 蓬田健斗 役 / 夏生大湖
- 神楽誠 役 / 丈太郎
- 相楽琉偉 役 / 加藤清史郎
- 西野美月 役 / 茅島みずき
- 穂積渚 役 / 白倉碧空
- 渡会華 役 / 田中美久(HKT48)
【その他】
- 勝見夏穂 (九条の同級生)役 / サーヤ(ラランド)
- 早乙女智美 (九条の同級生)役 / 森田望智
- 九条蓮 (九条の夫)役 / 松下洸平
- 浜岡(3年D組を壊している実行犯) 相楽と繋がっている。/江波の幼馴染&栖原のバンドの先輩
『最高の教師』第10話・最終回!考察・伏線まとめ!
鵜久森の事件の翌日~卒業式まで
鵜久森の席に、みんなが忘れないように、生徒たちでお花を置くことに。
10月18日・・・警察の聴取を終えた、生田・金澤が復学する。
事件じぇの直接関与はなく、法律的な罰はなかった。しかし、2人は自らの獅子で、その出来事と向き合い続けた。
11月20日・・・家庭裁判所で裁かれ、保護観察処分の「西野」が復学。絶対に忘れないようにと近い、カモミールの花を供える。
12月26日・・・冬休みに入ってからも、生徒たちが花を飾る。
2月21日・・・生徒たちは皆、鵜久森の席に、自分の将来の報告をすることに。東風谷も大学へ進学。
卒業式まで残り2日(2023年3月8日)
九条は蓮にも相談できない、「鵜久森の言っていた、自分に明日が来る実感がない」という感覚が芽生えていた。
卒業式前日
先生一同が職員室で朝礼
教頭が締めの漢字を発表。「刻」。
また新年度で心機一転ではなく、この学びを刻み付けたいと思います。と先生たちに抱負を述べる。
九条は勝見・早乙女のもとへ
学校も終わり、九条はいつもの居酒屋で「勝見・早乙女」で貸し切りでパーティー。
九条は、自分に「明日が来る感覚がない」という悩みは、2人を危険にさらしてしまう可能性があるため秘密にしている。
- 居酒屋の5周年イベントを3人で祝う!
- 蓮は「友達だけとの時間邪魔したくないから」と、パーティーへの参加は遠慮。
- 勝見は早乙女に・九条への想いを語る。
「早乙女が勝手に高校辞めた時、泣いた、マジで・・・人間ってさ、近くにいるやつ2人だけ助けられればいいと思っている。それが全員出来たら、助けを求める数より、助ける数が多くなるからさ。
その絶対助けたい2人のうち、1人見逃した・・・悔しかった。だから、2人が困ってるときは力になる。わたしの神、和正小田に誓って。」 - 早乙女「2人のことは親友と思っているけど、高校のT期はそういう風に思い切れていなかったのかもしれない。友達という存在が周りにありふれていたから・・・でも、一人になって思った。一生でもう一回会いたいと思うのもあの2人だけだな。そんなもんなんだって。」
九条と蓮
九条は蓮のことも巻き込みたくないと話す。
「これはわたしの挑戦だ。絶対に巻き込まれようとしないでね。」と約束する。
九条の回想
いつからだろう。
わたしがこの日に、少しの涙も流さなくなったのは。
生徒のために命を懸けて主力を尽くす教師。わたしはなぜだか与えられた2周目の1年で、自らの死の未来を変えるため、そうなる覚悟を決めた。
生徒のために本気で何でもする教師になるのだと。
ある生徒は伝えた。この世界は変わるのだと。だから今日、私はここに来た。教師とは、わたしとは、いったい何者なのだろうか。
そして・・・突き落とした犯人が・・・
九条は誰かに突き落とされそうになるも、その手をつかむ。
九条「やっぱりあなただったんですね。」
突き落とそうとしたのは星崎。
星崎「なんでわかったの?おれが先生のこと突き落とそうと思ったの。あっ2周目でしょ。」と笑みを浮かべながら話す。
九条「あなたの期待通りです。1周目はここで、あなたに突き落とされ始業式へと戻りました。2度はさせません。」
星崎「でも、おれは力なら負けないよ」
しかし、渡り廊下の下には、1周目には無かった花壇が設置されている。
鵜久森の事件の後に、落下対策で花壇が設置されたという。
九条「わたしは、鵜久森さんに救われました。」
星崎「そっか。やっぱかっこいいね鵜久森さん。」
九条が星崎が犯人だと気付いていた点
星崎「先生いつからわかってたの?もしかして、おれの事ずっとヤバいやつだと思ってみてた?」
九条「1周目は顔が見えなかったから、30人の生徒全員が容疑者だと思っていた。それで教室を変えようと。」
星崎「先生は1周目では、おれのヒーローではなかったってこと?」
九条「あなたは本当に不思議な人ですよね?
以前、青春とは何かを聞かれたときに思いました。教師と生徒ではなく、人と人との距離で話をしてしまうのです。とても不思議で素敵な人だなと思いました。
わたしが、あなたが犯人だと確信したのはあの瞬間(1周目の事件の際に)、顔が見えなかったからです。
西野の話を聞いて思いました。事故でそれが起きたとしても、人は思わず見るんです。意志を持って落としたのなら、なおさらその瞬間を確認する。
でも私は地面につくその時まで、顔が見えなかった。」
九条「そのことに気が付いた時、あの出来事は、明確な殺意がなく起きたのではと。もしかしたら、無感情に近い状態で・・・そう思って、この日々を振り返った時、あなたの顔が浮かびました。
他の生徒たちは感情が揺さぶられていく中、あなたは一人すべてを客観的にみているかのようでした。この世界が作り物かのように。」
九条「私が1周目の時もそうだったんでしょうね。
あなたは、わたしを殺した後、自らの命もたとうとしていませんか?だから今日、私はここに来たんです。」
九条が危険をおかしても渡り廊下に来た理由
星崎の自殺を止めるため。
九条「今日会わないと、この運命は変えられないと思ったから。わたしを殺すのをやめてください。そして、自分を殺すのをやめてください。」
星崎「先生やっぱやばいね。なんで俺が死のうとしてるってわかったの?おれがこの世界をぼんやり生きているのの死のうとしてるのって、別につながらないじゃん。」
九条「鵜久森さんの生きざまを通して、わたしは思いました。その選択の瞬間というのは、苦しい状況が変わらないと、絶望した時なのだと。あなたが、笑っている時も、楽しそうにしている時も、絶望に近い危うさをずっと感じていました。
この世界が退屈で、こんなものなのかと達観してしまう危うさを」
星崎「小学生のころにはやっていた遊びで、坂道を自転車でブレーキをかけずにどれだけ遊べるかって。一回もブレーキ掛けずに壁にぶつかったの。みんな笑ってると思って、課を置揚げたら、みんなヤバいやつを見る目で俺を見て他の。そのころかな?自分がヤバい奴だって気づいたの。
先生が1周目でおれのヒーローじゃなかったら、落としたのもわかるかな。
だってずっと思ってたんだもん。なんで誰も変えてくれないんだろうって。
ずっと我慢してたんだよね。おれなりに空気読んで、自分を殺して、みんなの真似してないと、邪魔しちゃうから。
それになれてくると、周りが白黒の映画みたいな、景色みたいな、どこにも自分がいないような虚しい世界に見えてくる。」
九条「自分を殺すむなしい世界?」
星崎「そう。でも、今年1年は本当に違った。白黒の世界に1人色付きの人間が出てきたんだよ。
おれの周りはどんどんどんどん変わっていた。先生が変えてくれたのか。すっごい楽しかった。
だから、おれも先生の力になりたいなって思って、浜岡先輩に話したんだ。西野のこと。」
浜岡-西野の関係を作る⇒西野たちを自殺未遂へ追い込む!一連の星崎の行動
星崎「浜岡から、お前のクラスおかしいことになってんだろう?って言われて、そん時に西野の子と話した。
先生がまたぶっ壊してくれるかなって。そしたら、鵜久森さんがああなっちゃった。悲しかったな・・・だから、おれにもなんかできることないかなって思って、浜岡先輩の動画見つけたの。
気持ちがうわってなって、おれもみんなのことかえられるかもしれないと思って、東風谷に話したの。
おれもさ、誰かのために生きてみたかったんだよね。でも、先生がさ、それぞれ考えて向き合おうって言ってたじゃん。おれはどう考えればいいんだろうって思って。
おれ、なんも変わんないんだよね。」
星崎の自殺願望の理由
星崎「変えてほしいってずっと思ってたのに、いざ先生が変えてくれたら、変わんないのおれだけじゃんって。
小学生の時のみんなに合わせられない感覚が戻った。
やっぱり、おれっていない方がいいんだなって。
そのころよく母ちゃん言ってたわ「俺なんて産まなきゃよかったのにね。めんどくさいでしょ」って。
おれの両親はめちゃめちゃいい親で、お金に困ってるとかじゃないんだけど・・・
よく事件とか起こると、犯人の不幸な生い立ちや恵まれない環境だとかって・・・それって、見る側の人間が欲しい理由で会って、ダメなことした人が特別な理由がないことだってあるの。だから、変えられないんだよ。
最近は、また景色みたいな世界をただ歩くだけになってさ。それがもし永遠に続くって思うとさ・・・怖いんだよね。」
九条は星崎を変えるために、思いを話す
星崎「先生は、何でもするって言ってたよね。おれといっしょに死んでくんない?・・・・お願い・・・」
九条「星崎くん・・・それはできない。わたしが何でもするのは、生徒が変わるため。終わらせるためじゃない。それに私は死にたくない。」
星崎「そんなこと思うのは、おれがおかしいからだよね・・・・」
九条「おかしくないよ。星崎君だけじゃないよ。
そう思うこともあるでしょ。色を失った世界を、淡々とこなす日々がむなしくなる。わたしが1周目の時もそうでした。」
九条「でもね、この1年やり直してみて、色を失って白けていたのは、世界じゃなくて、自分だと気付いたの。
変わらないとあきらめるあなたへ、一つだけ白ける前にしてほしいことがあります。自分だけでも、自分を信じてみてくれませんか?
無理だと白ける前に、できると信じ、伝わると信じ、無謀でも挑戦してみる。達観して、我慢して、効いて見過ごすのではなく、心を想いを解き放ってみる。
誰かに馬鹿にされてもいい、理屈や根拠がなくてもいい。まずは、自分だけが自分の想いを信じてあげる、そうすればきっと、変えようと動けるはず。
星崎くん。変わらないなんてしらけないで。
もう少し一緒に楽しんでみませんか?この世界を?」
九条の説得もむなしく、星崎は飛び降りる・・・
星崎「先生。すっごい言ってることわかるんだけどさ・・・やっぱ動かないんだよね。おれの心。悲しいね・・・先生・・・」
そして飛び降りる星崎。
しかし、その手をつかむ九条。
星崎「はなしてよ。鵜久森さんの花壇が守ってくれるかもしれないじゃん。あっでも、おれみたいなやつ助けてくれないか。
先生もいっしょに死んじゃうよ。」
九条「私は死なない。待ってくれてる人がいる。」
星崎「いいな先生は。」
九条「いるよ。あなたにも。見えてないだけ。
あなたが一人だと思っても、あなたの味方になりたいって、あなたをもっと知りたいって、わたしが、私たちが思ってる。だから・・・」
3年D組の生徒たちが駆けつける
星崎「色がついてるわ・・・みんなに。変わったね。」
そして落ちる瞬間に蓮が駆けつけて引き上げる。
蓮「言ったろ。やばいときは絶対駆けつけるって。
卒業式終わって、ずっと探してた。気色悪かった?」
3年D組の生徒たちが星崎のもとに駆け寄る。
相楽「浜岡から、お前が西野のこと吹き込んだって話を聞いたんだ。いつか何かしでかすかもしれねーって思ったから、今日ずっと探してた。みんなに声をかけて。九条とお前のことを。」
相楽「なぁ、悲しかったろ鵜久森のこと。おれたちのために死ぬな。」
九条「星崎くん。このクラスメイト達が居ても、やはりあなたの世界は虚しいですか?色のない世界に見えてますか?」
星崎「分かんない。でも、いまみんなの後ろで見えてる、この真っ赤な太陽は、きっと一生忘れないんだろうね。
九条「十分だと思います。生きていくのには。」
九条は背後から刺されてしまう・・・
星崎の件も一件落着し、みんなで教室に戻ろうとしたところ・・・
ボロボロになった浜岡が九条の背後へ近づく。
浜岡は「お前のせいでおれの人生が変わってしまった。」と逆恨みして、九条は背中を刺されて倒れこむ。
九条回想
薄れていく景色と、みんなの大きな声の中で、私の脳裏にはこの状況にそぐわない言葉が浮かんでしまっていた。
『悲しいことは、いつも青空の下で起きてしまうものだなと。』
いつからだろう・・・
その瞬間自分を信じて立ち上がることの強さを、教師のわたしのほうが、教えてもらうようになっていたのは・・・
2周目の人生で教室を変えると宣言した私だったが、いつでも苦しい状況を変えてきたのは『生徒自身だった』。
私は本気で、生徒とぶつかることを決めた。
でも、反対にその本機に答えてくれたのは生徒の方だった。
わたしは生徒に教えられた。しらけず、本気で向き合うことで、それを誰かが答えてくれるということを。
わたしにとっての『最高の教師』は、『生徒』の方だった。
一命をとりとめた九条
鵜久森の『先生にバトンを託します・・・無自覚に人を傷つける世界を少しでも変えてくれることを』という、最後に託された願いと共に、九条は病院のベッドで目を覚ます。
蓮「里奈・・・生きてるぞ。星崎君を助けた。卒業式の続きだ・・・」
九条の回想
目を開けるとそこには、この1年でわたしが必死に変えてきた、人生のすべてが迎えてくれていた。
九条「みんな・・・居る。」
蓮「よかった。本当によかった。」
九条「蓮。助けてくれてありがとう。みんな。改めて、卒業おめでとう。」
九条の回想
2周目の人生から1年後、わたしは生徒に『託された』この世界をこれからも生きて、変え続けることを。
サブタイトルの隠された文字は『託された』でした。
コメント
文字でまとめてくださって、
改めて整理して理解できました。
ひとつだけ、
「お前なんて産まなきゃ良かった」ではなく、
「俺なんて産まなきゃよかったのにね。めんどくさいでしょ」だと思います。